「時を歩く」

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 先日、親戚の葬儀に参列してきました。

  穏やかな寝姿、70年の時を過ごし、闘病の末、自然に帰ろうという姿でした。

 そして、90分後、遺骨となって、再度対面しました。

 その時、私は「時」というものを明確に意識しました。

 人は「時」を歩いたり、駆け抜けたりして、それぞれの人生を全うします。

 少し、「時」について、さらに「時を歩く」について考えを巡らせたいと思います。

 

☆「時」とともに歩む人生

  時間は過去から未来へと絶え間なく流れており、その中で私たちは生を受け、

 それぞれの人生を歩みます。人生の長さは人それぞれですが、誰もが一度きりの

 大切な時間を懸命に生き、やがて骨となり、自然へと還っていきます。

  この時間の旅路を、ゆっくりと歩む人もいれば、時には駆け抜けるように人生を

 謳歌する人もいます。ここでは時間ではなく、あえて「時」として表現します。

 「時間」はここからここまでと限りがある感じがし、「時」は流れそのもののような感じ

 がするからです。

 

☆人生を映し出す「歩き方」

  「歩く」についてですが、「人の歩き方」は、その人の性格や心理状態を雄弁に物語と

 言われています。

  例えば、早足で腕を大きく振って歩く人は目標志向が強く、勤勉で自信家な傾向が

 あります。一方、ゆっくりと歩く人は、物事に動じないおおらかさを持っているかも

 しれません。

 まとめるとこんな感じでしょうか

歩き方の特徴

読み取れる性格・傾向

早足で腕を振る

目標志向、勤勉、外向的

ゆっくりと歩く

おおらか、精神安定

小股で歩く

細かいことを気にする、計画的

大股で歩く

大局的、行動力がある

背筋を伸ばして歩く

自信家、前向き

下を向いて歩く

内向的、集中力がある

足音を立てて歩く

心が乱れている、正直

足音を立てず静かに歩く

依頼心が強い、孤独を好む

 

  このように、歩き方ひとつで、その人の内面が垣間見えるので、少し興味深いと

 思いました。

 

☆「歩む」ことで変わる心と体

  先に歩き方で、その人の内面の状況が垣間見えるということを述べましたが、

 実は、歩き方を変えることで、私たちは自身の心や性格、ひいては幸福度まで変え

 ることができるという研究もあるようです。

  背筋を伸ばし、両手を大きく振って歩くことは、ポジティブな思考を促し、精神を

 安定させる効果があるそうです。

  また、ウォーキングは身体的な健康だけでなく、精神的な健康にも大きな影響を

 与えます。例えば、朝のウォーキングはセロトニンの分泌を促し、精神の安定や脳の

 働きを活性化させます。夜のウォーキングは、リラックス効果を高め安眠に繋がるなど、

 時間帯によって様々な効果が期待できます。

 

☆「時」を歩く私たち

  「歩く」という行為を、単なる移動手段とは違った視点で見てみましょう。それは、

 自らの意志で一歩一歩を進め、目標に向かっていく主体的な行動として見ることです。

 その場合の「歩く」は人生そのものを象徴しているとも言えます。

  私たちは皆、「時」という道を「歩ん」でいます。歩く速さは人生の選択や状況に

 よって様々ですが、どの歩みも尊く、それぞれの人生を彩っています。

 この、かけがえのない「時」を大切に、自分らしい歩みで前へと進んでいくことが

 よりよい自分の人生となると思います。

 

  葬儀の時は過去を振り返る時間が多く、感覚的に時が止まっていたかのように、

 もしくはゆっくりと進んでいたように感じました。

  しかし、実際には「時」はその90分でさえもう流れすぎています。

 次の日から日常と呼ばれるそれぞれの時の道にみんなが戻っていき、それぞれの

 未来へ向かって、また自分のペースで歩いていくのだと思います。

  そう「時」を「歩く」ということは「生」そのものだと、あたらめて感じました。

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