「つながり」「つながる」に思うこと
「つながり」・「つながる」に思うこと
「つながり」・「つながる」と聞いて、何を思いますか?
今世の中で「つながる」ことによって起きている出来事が多々あります。
人はひとりでは生きてはいけません。
必ず何がしかの「つながり」の上に生きて、生活しています。
「つながり」・「つながる」にフォーカスして、考えてみました。
「つながる」を漢字で書くと「繋がる」です。
語源は車同士が接してぶつかり合っている様子を糸で結んで「つながる」と
いうことのようです。
語源が車にあるとは少し意外でした。
私が思っていた人が関係してくる「つながり」とは
- 家族関連:親子・兄弟・姉妹・親戚など
- 友人関連:仲がいい友人関係・仲の悪い友人関係・パートナーなど
- 学校・会社・組織関連:同級生、先輩、後輩、上司、同僚、部下、取引先など
- 地域・国:自治会、育成会、市町村、県、国など
代表的なところだけでも、人は何はらかの「つながり」の中に居ることになります。
さらにもっと細かく人の人生に沿ってつながりを見ていきます。
人は産まれてくる前は、母親とお腹の中でつながっています。そう、へその緒です。
産まれてからは、授乳で直接つながります。
また乳児は小さな手でギュっと指を掴む時があります。
これは接触によるつながりとなります。
また授乳中はじーっと目を見返してアイコンタクトを取ってくる
触れないつながりをしているときもあります。
これらなどは、生きるための本能によるものであり、無意識で行われている場合が多く、
「安心」、「安全」、「信頼」などの発達上、獲得すべき行為でもあります。
それ以降は、年齢的な発達段階に合わせて、社会性を獲得していきます。
その際に周囲の人との経験や体験を共有すること、時には対立、対話をすることによって、
精神的なつながりを形成していきます。
それらは信頼関係や、愛情などにつながっていくこともあると思います。
これらは個人と個人のつながりの関係を主体として考えてきました。
では個人と組織など社会的つながりとして考えてみると、子ども会や、地域の自治会、
サークル活動、市民活動なども社会との関係を持つためのつながりというのがあります。
最近ではママ友などの集まりもそうです。
ではつながりの見方を少し変えてみることにします。
着ている服や、毎日食べている食べ物、家、電気、ガス、水道、薬、医療・・・
これらのすべてにおいて、その先に顔が見えない誰かが関わっていて、
これもつながっていることになります。
そのつながりは私たちが望む、望まないは関係なく必要不可欠なつながりであることは
間違いないでしょう。
極論ではありますが、戦争をしている指導者の双方とも、誰かが作った服を着て、
誰かが作った食べ物を食べています。
その人たちがいなければ指揮などできません。
SNSでつながって、短絡的な事件を起こしている若者も残念ながらいます。
これはつながることの暗黒面でもあります。
時代はデジタルの時代、ペーパーレス、キャッシュレス、ロボット化、
リモートワークの時代になって、人の介在、絆が薄いと言われていますが、
誰かがどこかで関わっていることだけは変わっていません。
子ども会、自治会、育成会・・等に入るのは嫌だという人も、
LINE、メールやHPで情報を検索して収集しています。
ひとりが好きという人も、SNSでは「いいね」や、DMをもらいたくて発信しているのも
全員ではありませんが事実です。
最初に書いたように人は「つながり」「つながる」ことなくして生きてはいけないと
いうことになります。
安心したり、認めてもらえたりするつながりをどこかで欲っしているのかもしれません。
先日起きた通信障害や、震災などの災害時、ライフラインの電気、物流が寸断したとき、
混乱がいろんな分野で起きていたのは記憶にあると思います。
本当に安心してつながれるのは何なのか今一度、つながることの意味について、
考えてみるチャンスだと思います。
だれと、どんな関係でつながっていることが大事なのか、そのつながりはどれくらい強いのか、
ウェルビーイングな生き方にとって、人の中にあって、誰かに必要とされて、誰かを必要として、
心地いい居場所があることが必要ではないでしょうか。
多くの人が安心安全に暮らせるようなつながりを形成できるといいなあと願っています。
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