ゾーンに入るというのはどんなこと?
冬季オリンピックも終わって、余韻が残っているかと思いますが、
よく「ゾーンに入る」と聞くことがあると思います。
どういうことか考察してみました。
1.「ゾーン」とは
究極の集中状態を指す心理学用語で、感覚が研ぎ澄まされ、無我の境地に
至るような状態のことです。
この状態では、時間が経つのが早く感じられたり、周囲の雑音が気にならなく
なったりします。今回多くの冬季オリンピック選手も、最高のパフォーマンスを
発揮する際に「ゾーンに入った」と語っていました。
2.ゾーンに入るとどうなるか
集中力と没入感が非常に高まり、自身の能力を最大限に引き出せる状態ですので
少しまとめると以下のようになると考えられます。
☆精神面
・集中力の極限:周囲のあらゆるものが意識の外に排除され、目の前のことだけに
没頭します。興奮状態ではなく、むしろ静かで、明晰な深い世界に入ります。
・時間の感覚喪失: 時間があっという間に過ぎ去るように感じられます。
・思考を超えた行動: 考えるよりも先に体が自然に反応する感覚を覚えます。
・疲労感の軽減: 長時間の作業でも疲れを感じにくくなります。
・創造性の向上: 新しい発想や斬新なアイデアが生まれやすくなります。
☆肉体面
・五感の鋭敏化: 感覚が研ぎ澄まされ、普段気づかないような情報を捉えることが
あります。
例えば、バスケットボール選手がゴールまでの軌跡を「からし色の線」と
して認識したり、アメフト選手が試合中に「白いモヤ」を見たりすることが
あります。
・パフォーマンスの最大化: 自分の持てる能力を完全に発揮でき、驚くべき成果を生み
出します。
精神面/肉体面をまとめて見ると、鬼滅の刃の全集中の世界観のように感じますね。
3.冬季オリンピック選手に見るゾーン
冬季オリンピック選手は「ゾーン」を経験し、競技に臨んでいるようです。
ゾーン経験一例
スキージャンプの二階堂蓮選手は「ゾーンに入るジャンプ」を目標にしているようです。
4. ゾーンに入るヒント
私たちはオリンピックの選手ではありませんが、日常でそうなりたいと思うことが
あるとすれば、どうやって入るのか・・・気になるところですね。
ゾーンは意図的に作り出すのが難しい状態ですが、入りやすい状態を作ることは可能です。
・適度な緊張とリラックスのバランス: 集中しつつもリラックスした状態が「ゾーン」へと
つながります。
・明確な目標設定: 「こうなりたい」という具体的な目標を持つことが集中力を高めます。
・現在のタスクへの集中: 過去や未来ではなく「現在」に意識を向け、目の前のことに
没頭します。
・環境の整備: 集中を妨げる音や光、散らかったものなどを排除します。
・ルーティンの確立: 競技前の一定の動作や儀式が集中力を高めるきっかけになります。
例えば五郎丸選手が行っていたキック前のルーティンが知られています。
・自己効力感の向上: 成功体験をイメージし、自分ならできるという自信を持つことも
重要です。
5.あとがき
ゾーン状態は、スポーツだけでなく、音楽、芸術、ビジネス、学習など幅広い分野で
経験される心理現象です。日常生活していて、自分が意識していなくて、没頭して
仕事や、学習をいつもより効率よく済ませていたりする場合も、ある意味でゾーンに
入っていたことになると思います。
誰もが持っている領域ともいえると思います。
思えば古来「火事場のばか力」というフレーズがありますが、
まさにこれもゾーンに入ったときに出せる極限の力ということになります。
みなさんはどんな時にゾーンに入りたいですか?
参考にされてみてください。



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