考え事をする時に出てくる癖について
自分の考え方の「癖」を、知っていますか?
深く考え事をしている時、無意識のうちに特定の行動をとってしまうことはありませんか?
例えば、腕組みをしたり、ペンをカチカチ鳴らしたり、貧乏ゆすりをしたり…。
これらの行動は、単なる癖のように見えて、実はその人の「考え方」や「個性」が
色濃く反映されていることが多いとされています。
それはどういうことか少し書いてみます。
思考の「タイプ」が表れる癖
1.物理的な行動に現れるタイプ
腕組みをする、頭をかく、足を組むなど、身体の一部に触れたり、特定の姿勢を
とったりする癖です。 これらは、思考を整理しようとする際に、身体を通じて集中力を
高めようとするサインかもしれません。
例えば、腕組みは「防御」や「内省」の姿勢とも言われ、外部の情報をシャットアウト
して自分の内面に深く潜り込もうとしている状態を表していることがあります。
2.リズムや音を求めるタイプ
ペン回し、指で机を叩く、貧乏ゆすりなど、一定のリズムや音を伴う癖です。
思考が行き詰まった時や、アイデアを求めている時に現れることが多いです。
これらの行動は、脳に適度な刺激を与え、思考の停滞を打破しようとする無意識の
試みと考えられます。リズムに乗ることで、新しい発想が浮かびやすくなる人もいる
でしょう。
3.言葉や視線に現れるタイプ
独り言をつぶやく、上や遠くを見つめる、目を閉じるなど、思考を声や視覚的な
動きで表す癖です。 独り言は、思考を声に出して整理しようとする行為。話すことで
論理が明確になったり、矛盾に気づいたりすることができます。
上や遠くを見つめるのは、記憶や情報を引き出そうとする際に、視線と思考を連動させて
いる可能性があります。
自分の「思考の癖」を知るメリット
自分の思考の癖を知ることは、単に面白いだけでなく、いくつかのメリットがあります。
1.自己理解が深まる
自分がどのように思考を整理し、問題を解決しているのか、客観的に把握できます。
2.集中力をコントロールできる
自分の癖が集中力を高めるためのルーティンだとわかれば、意図的にその行動を
取り入れて、より効率的に考えることができるかもしれません。
3.他者への理解が深まる
周りの人が考え事をしている時の癖に注目することで、その人の思考スタイルや
性格の一端を垣間見ることができるかもしれません。
癖はその人の「個性」
考え事をする時の癖は、まさにその人の個性そのものです。 それは「ダメな癖」
ではなく、思考プロセスを助けてくれる大切なルーティンかもしれません。
もし、周りに「なんでいつも腕組みしてるの?」と聞かれても、「これは私の
集中モードなんだ」と自信を持って答えてみてください。
自分にはどんな「思考の癖」があるか、これを機会に、ぜひ、自分の癖を
見つめ直してみてください。
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