ブレス活動紹介ー10月その1
ブレスは、10月3日に福岡市内の市立小学校において開催されたキャリア教育の授業に参加してきました。
内容は児童と保護者とのトーキングフォークダンスの活動でした。
トーキングフォークダンスは親が内側に外向きに椅子を並べて、輪を作り、児童がその外側に対面になるように輪を作って向かいあいます。向かい合った状態で、司会者が質問(テーマ)を出しますので、お互いが相手に聴きあいます。
所定の時間(今回は3分)を過ぎると、児童は左に一つ移動してずれて、違う保護者と対話します。テーマを今回は7問変えて対話しました。
この様に、テーマに沿って、相手の話を聴く、そして自分も相手に話すということを行うことで、考えを言語化する重要性、自分の親以外の大人と話すという経験、自分の子ども以外の児童と話をするという経験をします。その体験は「~できる」という可能性と自信を児童にもたらし、「もっと家庭でもこんな話を子どもとしよう」という親に対する気づきを得られるワークです。
参加してみて、子どもなりの素直な思いや考えを聴くと、親として、押し付けではなく、まずはしっかり聴くことが必要。そしてその想いを大事にして親として支援していくことができるのか考えるきっかけになりました。
先輩、大人という立場からの、〇〇べきや、〇〇しなさいという上から目線の意見では、子どもは自我の確立は得られません。自分で考えて、それをどうしようとしているのかを、言ってくること自体がもうすでに成長をしようとしているということを表していると思います
児童も話を聴いてもらえる大人がいるということで、安心できるし、もっと聴いて欲しいと時間がきても話を止めない児童もいました。キラキラした目で、一生懸命話してくれているその姿こそが親にとっては受け取るべき成長のサインと思います。
すごく大人として学ぶことが多い時間でした。とても楽しかったです。
ある児童が言った内容をひとつ紹介します。
将来どんな仕事をしたいですが、それはどうしてですか?という質問に対して、
料理を作るのが好きだから料理人になりたいです。どうしてかというと、お母さんがいつも美味しい料理を作ってくれて、自分もこんなに美味しい料理を作って、お母さんや、みんなに食べてもらいたいと思ったからです。今でも材料を切ったりとか手伝いをしています。
どうですか。親の愛情はしっかり伝わっていますよね。このお母さんはこの話を聴いた他の児童のお母さんから「〇〇くんはそう言ってたよ~」と伝え聞くと思います。人から伝え聞いたときって一段と嬉しいですよね。
私が住んでいる地域でもこういった活動ができるような環境にしたいと思いました。
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